訳された外国の映画を見る時、翻訳した人の能力で作品の雰囲気が全然違います。台詞の中で、自分にもわかるような簡単な言葉を聞いた時に、予想と違う翻訳の字幕が書いてあったりして、驚いた事があります。翻訳家の趣味の良い訳語選びで、話が原作よりも良くなったり、反対に、イメージしていたような言葉とは違うニュアンスの日本語訳でがっかりしたりします。
映画の翻訳は、言葉だけでなく、表情や声を含めた全体を大事にしながら、できる限り英語の意味に正確な訳語を選ぶという、英語力だけでは務まらない創作的作業が含まれています。だからこそ、訳の優れた作品は、強烈に印象に残るものです。 Continue reading 字幕は翻訳した人のセンスによって決まる