
訳された外国の映画を見る時、翻訳した人の能力で作品の雰囲気が全然違います。台詞の中で、自分にもわかるような簡単な言葉を聞いた時に、予想と違う翻訳の字幕が書いてあったりして、驚いた事があります。翻訳家の趣味の良い訳語選びで、話が原作よりも良くなったり、反対に、イメージしていたような言葉とは違うニュアンスの日本語訳でがっかりしたりします。
映画の翻訳は、言葉だけでなく、表情や声を含めた全体を大事にしながら、できる限り英語の意味に正確な訳語を選ぶという、英語力だけでは務まらない創作的作業が含まれています。だからこそ、訳の優れた作品は、強烈に印象に残るものです。
翻訳の値段は、一文字単位で料金が決まっている場合と、出来高制と言って、原稿用紙一枚を単位として、原稿用紙の枚数に料金を掛け合わせて請求額を出す方法があります。
出来高制はタイプライターを使用していた頃の名残として、昔からの請求額の出し方ですが、今では、細かい金額を出す事のできる、一文字ごとの原語カウント制が主です。一文字単位の価格に加えて、書面の内容がビジネス用か私用か、専門的な用語の有無、などをふまえたクオリティの高さを考慮して、価格の見積もりが出されます。ネットで、注文する文章のレベルを登録するだけで、すぐに見積もりを計算できるウェブサイトもあるので、試してみましょう。