学校は広い意味での教育を行う場であり、勉強のみを学ぶ場所ではありません。
社会のルールに道徳的なこと、生きていくために必要な知識も、学校では同時に学んでいくことになります。その上で、どうしても学業面で不足する部分が出てくることがあります。
その不足を補うのが塾です。塾で学ぶことは学校の授業の復習に予習、進学を考えた受験対策など多岐に及びます。
苦手を抱えている場合はまずはそれを取り除き、理解を深めてから次のステップへ進むのが一般的な流れです。弱点を克服しないまま、流されるように次に進むということがないのが、学校の授業との差です。
塾には大きく分けて二つの形式があります。それが集団指導と個別指導です。学校のクラスのようなスタイルで生徒複数に対して講師一人、あるいは補助として講師がもう一人といった構成で授業を行うのが集団指導で、互いに切磋琢磨しながら学ぶことができるのがメリットだといわれます。
大きな塾では生徒の成績ごとにクラス分けがされ、それぞれの実力に合った環境で学習を進めていきます。自分の実力にあった環境で学べることで学力向上にもつながります。同じぐらいの成績者が集まったクラスだとしても、負けず嫌いの子供であればもっと上にいきたがる傾向があるため、勉強方法を変えたりなど向上意欲が高まるのです。
もう一つの個別指導はマンツーマンを基本に、講師との距離が近い中で行われる指導法です。常に講師の目の届くところで勉強することになるので、疑問があったときはその都度質問することが可能で、より深い学習が行えるのが利点です。上質なサポートが受けられる分、集団指導と比べると、やや料金設定は高くなる傾向にあります。
また塾によって受験対策に力を入れているところ、純粋な学力の向上を目指すところとあり、教室内の空気は状況に合わせて大きく異なります。
塾ならどこでもいいというのではなく、子供に合った塾を選択することが大切だといわれるのはそのためです。生徒の方からも講師や学ぶ環境を選べるのは、学校にはない塾そのものの良いところです。
その他季節ごとの講習にテスト前の合宿など、塾では学習に関するいくつかの取り組みがなされていたりします。国数英理社などという勉強面に限った塾の教育は、受験や進学の純粋な力となるのです。